大半の口臭は真性口臭症！真性口臭症とは

少し前まで「口臭」は病気ではなく他の疾患に伴う不快症状のひとつと捉えられていました。しかし、口臭に悩む人が多くなる中で、適切な治療法や検査法を確立するべく、病気として3つの分類に分けられることになりました。そのうちの1つが「真性口臭症」です。
真性口臭症は、口臭の中でも、明らかに口臭が認められる場合をいいます。誰にでも起こる生理的口臭（起床時や緊張時の口臭など）や歯周病などによる病的口臭など、ほとんどの口臭はこの真性口臭症にあたります。

生理的口臭

起床時や緊張時などに誰にでも起こりうる、原因疾患がない口臭。食べ物による一時的な口臭は含まれない。

口腔内の不衛生による口臭

歯垢や舌苔の蓄積など、口の中の不衛生な状態が続くことによって起こる口臭。

口腔由来の病気による口臭

歯周病や歯肉炎、虫歯など口腔トラブルに伴って発生する口臭。

全身由来の病気による口臭

胃腸疾患や耳鼻疾患、呼吸器疾患など全身の病気に伴って発生する口臭。

1990年代に設立された国際口臭学会によって、口臭は3つの病気に分類されるとともに、その治療方針も提示されています。

生理的口臭

口臭についての正しい知識の説明、および、口腔内のセルフケア推進。

口腔内の不衛生による口臭

口腔内のセルフケア推進。

口腔由来の病気による口臭

歯科治療、および、口腔内のセルフケア推進。

全身由来の病気による口臭

医科への紹介、および、口腔内のセルフケア推進。

一般的に口臭は、不快症状のひとつと軽視されがちですが、治療が必要な病気としてきちんと認められています。病院へ行くことに抵抗がある人もいらっしゃると思いますが、適切な治療を受けることによって解消・軽減できますので、ぜひ勇気を出して相談してみてください。できれば、口臭の検査や治療を専門的におこなっている「口臭外来」がある病院に行かれることをお勧めします。