「毛状舌」は汚れが溜まり口臭が発生しやすい！

舌の中には「毛状舌」といって、舌にある突起（糸状乳頭）が異常に長くて硬く、まるで毛が生えているように見えるものもあります。
明らかに普通の舌とは異なり舌の表面が石化して見える毛状舌は、見た目にも不快感を伴うものです。
おそらく毛状舌でありながら自覚していないという方はいらっしゃらないと思います。

毛状舌は喫煙をはじめ、抗生物質の影響、ストレス、生活リズムの乱れなど様々な原因によって引き起こされるものですが、具体的に解明されていない部分も少なくありません。
裂溝舌と同様に遺伝性があることも指摘されています。

毛状舌はその特異な形状から舌苔や細菌が溜まりやすく、口臭の原因になってしまうことで知られています。
毛状舌が喫煙や薬などの外因的要素によって引き起こされているのであれば、それらを取り除くことによって舌の状態も改善される可能性もあります。
しかし現在のところ、基本的には、毛状舌を改善する効果的な治療法はありません。

毛状舌をお持ちの方は顔つきや体つきと同様に、毛状舌もひとつの個性と捉えて上手に付き合っていく必要があります。

舌や口内を清潔な状態に保つ

前述のとおり、毛状舌は舌苔・細菌などの汚れが溜まりやすい舌です。
口内を不潔なまま放置しておくと口臭はどんどん悪化してしまいます。
できるだけ汚れを口内に残さないためにも、舌磨きや歯磨きを怠らずに毎日おこないましょう。

ただし磨き過ぎは舌苔を増やす原因になりますので、あくまでもソフトなブラッシングを心掛けましょう。

場合によっては抗真菌剤によるうがいも

感染によって舌にカビ菌が付着している場合があります。
その場合は抗真菌剤による治療が必要です。
ですから、毛状舌の方は効果的な治療法がないからといって、病院の診察を受けないままセルフケアだけに頼っていてはいけません。
一度は病院へ診せに行きましょう。

健康的な生活習慣を心掛ける

毛状舌は生活習慣の乱れにも深く関係しています。
ストレスをうまく発散させたり、起床時間・睡眠時間を見直したりすることは症状の軽減につながる可能性があります。