胸焼けは口臭を連れてくる！

胃から何かこみ上げてくるような口の中が酸っぱくなった経験はないでしょうか。胃の中から喉に突き上げられ、焼けるような感覚を「胸焼け」と言います。酸っぱいゲップや口の中がツーンとするような気がしたり、胸の辺りがしばらくちくちくと痛みを感じることもあります。
私たちが食事をすると、胃の中では食べ物を消化するために強い酸性の胃酸が活発に働きます。そして胃酸によって内部が傷つかないように胃は粘膜で覆われて出来ています。しかし様々な要因で胃酸が逆流してしまい、強い粘膜の無い食道が焼けてしまいます。それが胸焼けのメカニズムです。
胸焼けによる胃腸の不快感、唾液の減少なども口臭につながってしまうことがあります。

暴飲暴食

胃に内容物が沢山送られることで、酸性度の高い胃液が多く分泌されてしまいます。

刺激を与える食べ物

喫煙やチョコレートなどの食べ物は、食道と胃をつなぐ弁、下部食道括約筋の力を弱めます。アルコールやコーヒーは胃酸の過剰分泌を促すので逆流を引き起こしやすくなるので過剰摂取は控えます。

過度のストレス

胃酸の過剰分泌を引き起こす要因になります。

消化の悪い食べ物

脂質やたんぱく質の多い食事は消化に時間がかかり胃に負担をかけます。

肥満と妊娠

脂肪が内臓を圧迫し、胃の一部が横隔膜からはみ出すため、胃酸が逆流しやすくなります。

薬の摂取

風邪などで処方された薬で胃がただれてしまい、胸焼けを引き起こしやすくなります。

前述の胸焼けの原因を見てわかる通り、生活習慣の見直しが大切です。

• 規則正しい時間に食事を摂る
• バランスの良い食事
• ストレスを溜めず、十分な睡眠時間の確保

逆流性食道炎では胃酸の逆流が繰り返し起こり、食道の粘膜がただれて胸焼けが顕著に現れます。たかが胸焼けと思い、市販薬などで一時的に緩和されても炎症は続きます。逆流性食道炎は食道の粘膜を胃の粘膜に変性させるバレット食道や、食道がんを起因するこわい病気ですから、もし逆流性食道炎が疑われる場合は医師の診察を受けて、適切な薬を処方してもらいましょう。原因にストレスが関わっていることも多いため、ストレスを溜めない精神的治療を平行して行う場合もあります。