喉から出てくるくさだまは口臭の原因に？

「くさだま」という言葉を聞いたことがあるでしょうか？くさだまは喉の奥にできる小さな塊のことで、「におい玉」「くさいたま」などと呼ばれることもありますが、正式名称は「膿栓（のうせん）」です。基本的にくさだまは普段、喉の奥の腺窩と呼ばれる小さな穴の中にあります。そのため、見たことがないという人も多いものですが、出来やすさや大きさに違いはあれど、誰にでもあるものです。咳やくしゃみをした際に喉の奥から飛び出してくることがあり、多くの場合、これによってくさだまの存在に気づきます。なお、くさだまがある、くさだまが排出されたからといって体に悪影響があるわけではありません。ただ、くさだまは口臭の原因になってしまうことがあるのです。

くさだまが出てきたことがあるという方ならよくご存じだと思いますが、くさだまにはその名前のとおり強烈な悪臭があります。それもそのはず。くさだまの正体は食べカス、死んだ細菌、剥がれおちた細胞組織など、体の不要物のかたまりだからです。
なお、くさだまがあるからといって必ず口臭が発生するわけではありません。ただ、くさだまが非常に大きかったり溜まりすぎている場合は口臭につながることがあります。ですから口臭に悩んでいる方で、普段からよくくさだまが排出される、喉の奥に何かが溜まっているような違和感があるという方は、もしかするとくさだまが口臭の原因になっている可能性も。一度病院に相談してみることをお勧めします。くさだまの治療は耳鼻咽喉科の専門分野です。

くさだまは自分で取り除くこともできますが、無理にとろうとするとのどの粘膜や扁桃腺を傷つけてしまう恐れがあります。自然に排出されるのを待つか、耳鼻咽喉科でとってもらうようにしましょう。
くさだまは誰もに自然にできるものですので過剰に気にする必要はありませんが、口臭でお悩みの方は少しでも口臭を軽減するためにも、お口の中を清潔に保ちくさだまを作らないように心掛けてみましょう。

• しっかり歯磨きして食べカスを取り除く
• マウスウォッシュなどで口の中を洗浄する
• 食後のうがいを徹底する
• 抗菌作用のあるカテキンが豊富な緑茶を飲む